ハンズ・オブ・ラブ〜手のひらの勇気〜
「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」予告編 (90秒) - YouTube
INTRODUCTION
全米の人々の心を動かした
感動の実話の映画化!
2008年、ローレル・へスターとステイシー・アンドレという実在する二人の女性の、愛と自由をかけた闘いを記録したドキュメンタリー映画『フリーヘルド』(映画祭上映題)がアカデミー賞を受賞した。全米を感動で包んだその実話を『フィラデルフィア』で数々の映画賞にノミネートされたロン・ナイスワーナーが脚本化。
ピーター・ソレット(『キミに逢えたら!』)が監督し、本作が完成した。
2015年6月、米国最高裁が下した“同性婚を含むすべてのアメリカ人の婚姻を保証する”という画期的な判決に影響を与えた勇気ある人々の、真実の物語である。
女性警察官ローレルを演じる
整備士のステイシー
エレン・ペイジ
この2人が物語の主役。
STORY
人を愛する自由。幸せになる勇気。
あなたが教えてくれたこと。
ニュージャージー州オーシャン郡。
20年以上、警察官という仕事に打ち込んできた正義感の強い女性・ローレルは、ある日ステイシーという若い女性と出会い、恋に落ちる。
年齢も取り巻く環境も異なる二人は、手探りで関係を築き、郊外に一軒家を買い、一緒に暮らし始める。
家を修繕し、犬を飼い、穏やかで幸せな日々が続くはずだった…。
しかしローレルは病に冒されてしまう。
自分がいなくなった後もステイシーが家を売らずに暮らしていけるよう、遺族年金を遺そうとするローレル。
しかし法的に同性同士に、それは認められていなかった。
残された時間の中で、愛する人を守るために闘う決心をした彼女の勇気が、同僚やコミュニティ、やがて全米をも動かしていくことになる…。
ローレルが遺族年金を愛するステイシーに遺したいと陳述しているところ↑
↓の男性はローレルの相棒刑事
この人、ローレルの為にLGBT同性婚を可決させたいと頑張っている団体と接触を取ったり、警察部署内の他刑事の心を動かそうと奮闘します。
主役のローレルとステイシーは
ちゃんと役所でパートナーとして認められた
だけど、
遺族年金はパートナーには支払えないと…
ローレルは世界を変えたいのではなく
2人で改築した家で、2人で飼い始めた犬とステイシーが不自由なく暮らせるようにという、もうただただステイシーに遺族年金を遺したい一心で死と直面しながらも頑張ったのです。
ニュージャージーで20年間警察官として正義を貫いてきた人が、同性愛者である事を表沙汰にするのは相当な勇気が必要でしょう。
普通の仕事をしていてもカミングアウトする事はとても難しいと言われている中、警察官がとなると居場所が無くなる確率はとても高い。
この映画の中で同じ部署の男性が同性愛者であるとわかるシーンがあるのですが、この男性もカミングアウトは出来ない。
だから余計に彼女を支援する勇気は持てない。
もしも支援して自分がゲイだとわかると居場所が無くなってしまうから。
でも彼、最後に勇気を見せてくれます。
この映画を観て思ったのが
"ふつう"って何?
ストレートだとかゲイだとか
なぜ分けなきゃいけないのかなと。
生まれ持った個性なのに。
言ってしまえば、
ストレートだからなんなんだ!と(笑)
遺族年金をステイシーに遺したいということで、他のストレートの刑事が言ったんです。
「俺が女房に遺すのはわかるが、あいつ(ローレル)は違う」
ローレルの同僚が
「何が違うんだ?パートナーに遺したいんだぞ」
ストレートな嫌な刑事
「結婚してないだろ!」
みたいな流れがあるのですが
結婚してなくてもパートナーとしての届けを出している以上、結婚と同等と見ていいじゃない!
ってわたくしは思うのです。
きっとそのパートナーである届けを出すのも、2人にとっては勇気のあるモノだったろうし、その日が2人にとって忘れられない1日になったでしょう。
結婚してないから遺族年金遺せません?
こなくそー!
みたいな。
わかりますかね。
このもやもや。
ま、その嫌な刑事が最後どうなるかは観て確認してくだしや。
んで
いつも思うことだけど、何かを変える事って本当に難しいんだなと。
どれだけ声を上げても通らない事ばかり。
めげずに続ければ〜なんて簡単に言えないし、簡単にやってのけることじゃない。
でも、それをやってのけた強さって半端ないんだなと。
その強さは自分のためではなく、誰かのために持てるのかなと。
映画のローレルはステイシーの為に。
ステイシーはローレルの想いに応える為に。
ローレルの相棒刑事はローレルの為に。
ローレルの闘病生活の手伝いをしたローレルの妹もまたローレルの為。
同じく手伝いをしたステイシーの母は娘が愛した人の為に。
ほんのちょい役でしか出なかったけど、ステイシーの新しい職場のボスは「闘う2人」の為に。
誰かの強さを支えるのはやっぱり誰か(周り)なんだなとも思ったのです。
ローレルとステイシーの勇気は
2015年6月、米国最高裁が下した“同性婚を含むすべてのアメリカ人の婚姻を保証する”という画期的な判決に影響を与えたと言われているのだけど、もうなんか本当にすごいなーしか言えない。
映画本編が結構淡々と進む所謂「お涙頂戴」な映画じゃないから観やすかったかも。
LGBTに関心のない方にもオススメ。
なんかね、自分なんてなーんも出来ない凡人だっていつも思うけど《この人たちがもしも側にいたら?》きっと自分に出来る事ならとサポートすると思う。
自分に何が出来るかなんてわからないけど、自分に出来ることもあるんじゃないかと思わされる映画じゃないかなー。
本当の勇気や強さってものを見た気がしまうす。
わたくしも何か貫きたい事があったら、誰になんと言われようとも貫ける芯のある人間になりたいものです。
28歳最後に思いました(笑)
ちょっと小噺。
ステイシー役のエレン・ペイジさん
実は自身がゲイ(レズビアン)だとスピーチでカミングアウトしてますの。
Ellen Page Joins HRCF's Time to Thrive Conference - YouTube
きっと、とっても勇気がいった事でしょう。
かっこいいです。
自分を生きるってこういう事なのかな。
うん。
かっこいい!
スピーチを和訳しているブログ貼っておきます。
(ちなみに28歳LAST MOVIEは藁の楯…)
(めっちゃクズな役が似合うな…フジワラタツヤ)
( ˘ω˘ )